タイヤ

タイヤの4大機能

自動車は無数の部品の集合体です。役割をきちんと果たす部品が連動しあって、初めて自動車はスムーズに走ることができるのですが、そのなかでも特別な役割を担っているのがタイヤだと言えます。タイヤにはさまざまな種類がありますが、すべてのタイヤは機能面において次のような4つの大きな特徴を持っています。

荷重支持機能

車体全体のなかで、路面と接している部分はタイヤだけです。そのためタイヤには、自動車のボディの重みや乗車する人の重み、荷物の重みなどを支える働きが求められます。タイヤと路面との接地面積は、1本あたりでわずかハガキ1枚分ほど。この面積にかかる荷重は、普通乗用車用タイヤの場合で1本当たり500kg前後にもなります。

制動・駆動機能

タイヤには、自動車のエンジンが生み出す力を路面に伝えて発進や加速、逆にブレーキの力を路面に伝えて減速、停止させるといった「制動・駆動機能」があります。路面に対する「制動・駆動機能」が正常に働いているからこそ、ドライバーがコントロールする通りに自動車は動くことができるのです。

緩衝機能

タイヤには、走行中に路面から受ける衝撃を吸収し、緩和する働きがあります。タイヤ以外にも、スプリングとショックアブソーバーなどによって衝撃が緩衝されていますが、ゴムと空気でできているタイヤには、長時間の乗車でも快適性を保つための乗り心地性能という面で、特に重要な役割を担っていると言えるでしょう。

進路保持機能

タイヤには、右折する、左折する、直進する・・・というように、思いのままの方向へ進み、その進路を保持するという役割もあります。自動車の車輪が鋼鉄製だったりすると、スムーズな走行や自由な方向転換などが難しくなります。最適な素材と形状がそろってこそ、タイヤの「進路保持機能」が発揮され、安全な走行が実現するのです。

タイヤに求められる3つの基本性能

タイヤには、機能面における4つの特徴にプラスして、性能面における3つの特徴が挙げられます。タイヤを選ぶ上での基本的なポイントは、4大機能と3つの基本性能が正常に備わっているかどうかだと言えるでしょう。

安全・耐久性

タイヤは走行中に、さまざまな衝撃や熱を受けます。オンロードだけでなくオフロードを走ることが自動車の基本的な条件であることから、走行するにつれてタイヤはダメージを受け、材質も徐々に劣化していくことになります。そこで、いかに衝撃や熱に強い素材、構造であるかがタイヤに求められる重要な性能だといえます。

居住性

タイヤの全周で重量や寸法、剛性などが均一でないと、ハンドルや車体が振動したり、室内に騒音が起きたりします。タイヤには騒音や振動(N.ノイズ、V.バイブレーション、H.ハーシュネス)を低減させる性能が求められます。

経済性

走行中のタイヤには、空気抵抗やころがり抵抗、加速や登坂での抵抗など、さまざまな抵抗がかかります。こうした抵抗によってタイヤは磨耗し、やがて取り替えが必要な状態へとなっていきます。そのため、磨耗に強いタイヤほどより長期間に渡って安全な走行が可能になることから、経済性が高いタイヤだと言うことができるのです。また、ころがり抵抗の少ないタイヤほど、エンジンの駆動率を高めて燃費を良くするので経済性が高いと言えます。

タイヤの5つのチェックポイント

安全な走行のために、タイヤチェックは欠かせません。以下の5つのチェックポイントを確認し、タイヤがベストな状況かどうか判断してください。

空気圧

タイヤの性能を十分に発揮するには、空気の量が適切に充填されていることが大切。空気圧不足のときは操縦が不安定になったり、発熱して故障しやすくなったりしますし、空気圧過多だと摩耗が早まったり、縁石などでキズができやすくなります。空気圧のチェックはなるべく走行前に行ないましょう。

残り溝

自動車用のタイヤは、道路運送車両の保安基準によって、摩耗限度が1.6mmとされています。基準より摩耗したタイヤを装着していると、整備不良として使用禁止になったり、車検が不合格になったりしてしまいます。使用限度の目安はスリップサインです。1カ所でも基準を下回ったものは使用禁止になります。

キズ

金属片やガラスなどが刺さっているものは危険です。タイヤの表面にキズがないか、異物が刺さっていないかをチェックしましょう。小さなキズを放置しておくと、キズが大きくなり、徐々に空気漏れすることも。キズや異変が見つかった場合は、販売店などに相談し、修理を行なってください。

ローテーション

タイヤがバランスよく使われているかチェックします。中央だけ減っている、片側だけ減っているなど、偏った摩耗をしているときは要注意。異常振動が起こったり、タイヤ音が大きくなったり、タイヤの寿命が低下する場合もあります。

ホイールバランス調整

ホイールバランスを確認してください。ホイールのバランスが不安定だと、ハンドルがブレたり、操縦が不安定になるといった事態を引き起こすことがあります。特に高速走行では少々のバランスの乱れで振動が起きることも。異変を感じたときは販売店などにご相談を。

タイヤの諸元

  • 1.タイヤ外径

    専用リムにタイヤを装着して規定空気圧を充填し、荷重を加えないときのタイヤの直径です。(mm表示)
  • 2.タイヤの総幅

    タイヤの側面の文字や、模様を含むタイヤの最大幅のことです。(mm表示)
  • 3.適用リム幅

    タイヤの性能に適したリム幅です。
    標準リム:最適の幅と形状です(インチ表示)
    適用リム:使用出来るものです。
  • 4.リム径

    タイヤに適合するホイールのリム径でタイヤ内径と同じものです。(インチ表示)
  • 5.タイヤ断面幅(W)

    タイヤの総幅からタイヤ側面の文字や模様の厚みを除いたものです。(mm表示)
  • 6.タイヤの高さ(H)

    タイヤ外径からリム径を引いたものの1/2です。(mm表示)
  • 7.トレッド幅(トレッド展開幅)

    タイヤ踏面の幅。両側の最も突き出た部分の幅のことです。

タイヤの読み方

[1]タイヤの側面の表示

  • 冬用タイヤには「Snow」の文字、またはM+S、M・S、M&S、M/Sの文字
  • 軽トラック用タイヤには「Ultra Light Truck(ULT)」、小型トラック用タイヤには「Light Truck(LT)」の文字またはその種類を表す記号
  • トラックおよびバス用タイヤのうち、深溝タイヤには「Extra Heavy Tread」又は記号(EHT)。浅溝タイヤには「High Way Tread-J」またはそれを表す記号(HW-J)

高性能タイヤの回転方向や装着位置を示す表示

ROTATION
方向性のあるトレッドパターンを持つ高性能乗用車用タイヤには、回転方向を示す「ROTATION」の文字と、矢印が表示されています。排水効果を大きく向上させ、運動性能でも優れた性能を発揮させるためのものです。

●DNA GPのトレッド

SIDE FACING OUT(IN) WARDS
内側と外側のトレッドパターンを変えて、総合性能を高めているタイヤには、左右非対称パターンであることを示す文字や記号が表示されています。

●ADVAN TNR/045のトレッド

非対称・方向性パターン
外(OUT)側でドライ性能を、うち(IN)側でウエット性能を発揮する、非対称と方向性の両方のパターンを持つタイヤには、その両方の文字や記号が表示されています。

●ADVAN NEOVAのトレッド

[2]タイヤサイズ表示の意味

乗用車用タイヤ
ラジアルタイヤ / 一般サイズ (ISO表示)
ラジアルタイヤ / その他

応急用タイヤ
4WD車専用タイヤ
ハイフローテーション(小型トラック用規格)
バン・小型トラック用タイヤ
ラジアルタイヤ

[3]偏平率

偏平率は80>70>65>60>55>50>45>40(%)と小さくなるほど、タイヤの高さに対してタイヤ断面幅が広くなることを示します。

[4]速度記号

タイヤがそのロードインデックスにより表示された質量を負荷された状態において、走行可能な最高速度を記号によって表したものです。

タイヤ構造 タイヤ表示 最高速度
(km/h)
速度記号 速度カテゴリー
ラジアル L 120
Q 160
S SR 180
H HR 210
V 240
ZR 240超
W 270
Y 300

[5]ロードインデックス

ロードインデックスとは規定の条件下で、そのタイヤに負荷することが許される最大の質量を表す指数です。

ロード
インデックス
荷重(kg)
60 250
61 257
62 265
63 272
64 280
65 290
66 300
67 307
68 315
69 325
70 335
71 345
72 355
73 365
74 375
ロード
インデックス
荷重(kg)
75 387
76 400
77 412
78 425
79 437
80 450
81 462
82 475
83 487
84 500
85 515
86 530
87 545
88 560
89 580
ロード
インデックス
荷重(kg)
90 600
91 615
92 630
93 650
94 670
95 690
96 710
97 730
98 750
99 775
100 800
101 825
102 850
103 875
104 900
ロード
インデックス
荷重(kg)
105 925
106 950
107 975
108 1000
109 1030
110 1060
111 1090
112 1120
113 1150
114 1180
115 1215
116 1250
117 1285
118 1320
119 1360

空気圧

タイヤはホイールに組み込まれ、さらに適正量の空気を充填されてはじめて本来の性能を発揮することができます。空気圧チェックは車両管理の基本中の基本なのです。

タイヤの接地面積は約はがき1枚分です。タイヤ1本分で「はがき1枚分」ということは、4本でA4サイズ(約30×21cm)となり、その面積で車の全重量を支え、ハンドルを切れば曲がり、ブレーキを踏めば止まる・・・タイヤはこのような曲芸にも似た性能を発揮していますので、その狭い面積をいかに上手に使うかが大事で、そのための重要なポイントが空気圧管理なのです。

空気圧は通常10kPa(0.1kgf/cm2)単位で調整しますが、意外と10kPa変更しただけでも変化が現れるものです。それがわかるくらいクルマの挙動変化を感じ取れるなら、車両のわずかなトラブル発生も早期に発見できるなどの安全性向上につながります。

[1.空気圧はとっても大切]

空気圧が低すぎると…

  • タイヤ故障を誘発する。
  • 偏摩耗を誘発する。
    (ショルダー摩耗など)
  • 燃費が悪化する。
  • 操縦安定性が損なわれる。
  • 荷重負荷能力が低下する。

空気圧が高すぎると…

  • 偏摩耗を誘発する。
    (センター摩耗など)
  • 縁石などで傷を受けやすい。
  • はねるような乗り心地になる。

[2.適正空気圧の決め方]

ケース 適正空気圧の目安
新車装着タイヤと同サイズの場合 クルマのドアサイドに記載されている空気圧
設定されているオプションサイズの場合 クルマのドアサイドに記載されている空気圧
オプション設定以外のサイズにインチアップしている場合 偏平率がもっとも近い自動車メーカー指定サイズの標準空気圧と同じか、10~20kPa(0.1~0.2kgf/cm2)高めに設定し、走行条件により調整することをお勧めします。一般的には、偏平率の低いタイヤは空気容量が少なくなりますので、1~2割程度高めに設定することを推奨しております。ショップと相談して、操縦安定性や乗り心地のバランスがいい空気圧になるよう調整して下さい。

[3.空気圧の調整]

  • 空気圧の調整は、必ずタイヤが冷えた状態で行ってください。タイヤは走ることにより、路面との摩擦熱でタイヤ内部の空気が温められて自然と空気圧が上昇します。高速道路連続走行時には約0.3kg/cm2くらい上昇すると言われています。
    温かい時に調整すると、冷えた時の空気圧が調整値より下回ってしまいます。
  • 高速道路を走る前には空気圧を高めに調整して下さい。タイヤの耐久性が向上する(負荷能力が上がる)とともに、腰砕け感が減ります。
  • 意外なことなのですが、空気圧を上げるとタイヤの骨格はしっかりしながら、接触面積が「減る」のです。(面積が減っても車重は変わらないので、接地面にかかる圧力は増えています。)これによるメリットは①ステアリングの反応が俊敏になる。②路面の抵抗が減るため燃費が良くなる。③排水効率が上がり、ハイドロ・プレーニング現象(排水が追いつかずタイヤが水の上を滑る現象)の防止に効果的。
  • 偏平率の低いタイヤは、空気圧減少時のタイヤサイドのたわみが小さいので、空気圧低下に気付きにくくなります。まめな空気圧チェックをお願いします。
  • スタッドレスタイヤでも、通常は夏タイヤと同じ空気圧で問題はありません。しかし、大半が氷雪路面となるような地域においてスタッドレスタイヤの性能をフルに発揮させるためには、指定空気圧よりも若干低い空気圧、10~20kPa(0.1~0.2kgf/cm2)程度低めに設定することにより、接地面積を確保してアイスバーンや雪道での性能を上げることができます。

タイヤと上手に付き合うには

[1.タイヤの寿命]

タイヤの溝が減ってきたら、タイヤ交換が必要です。交換の目安となるように、残り溝深さ1.6mmになるとスリップサインが現れます。スリップサインが現れたタイヤを使用することは、安全性が大きく低下するので、整備不良の対象となります。安全の為にも、早めのタイヤ交換をお願いします。摩耗限度時の残り溝深さは下表の通りです。
タイヤの種類 一般道路走行時 高速道路走行時
乗用車用 /
軽自動車用タイヤ
1.6mm 1.6mm
小型トラック用タイヤ 1.6mm 2.4mm
トラックおよび
バス用タイヤ
1.6mm 3.2mm

<ATTENTION:ご注意ください>

スタッドレスなどの冬用タイヤ(タイヤサイドにSNOWもしくはM+S、M・S、M&S、M/Sの文字を記載)の場合は、50%摩耗時に現れる「プラットフォーム」がトレッドに露出したら、その後は冬用タイヤとしては使用できません。夏用タイヤとしてなら、上記表の摩耗限度まで使用可能です。

[2.タイヤローテーション]

タイヤを上手に使って長持ちさせるためにはタイヤローテーション(位置交換)は欠かせません。 異常摩耗(偏ったすり減り)を防ぐため、また車両に装着されている全部のタイヤを均等に使用するためです。特に自動車市場の多くを占めるFF車(前輪駆動車)はリアタイヤよりフロントタイヤの負担が大きくフロントタイヤの方が早く磨耗してしまいがちですので、早めのローテーションを行ってタイヤを長持ちさせましょう。 目安としては、約5,000kmごとに行うことをお勧めします。

駆動型式の違いによるローテーションの違い(例)

[3.タイヤの慣らし]

準備体操をせずにいきなりスポーツを始めると、体のどこかを痛めてしまうことがあります。タイヤにも準備体操をさせてあげて下さい。新品タイヤに交換した時には、80km/h以下の速度で100km以上慣らし走行をすることをお勧めしております。

タイヤの保管方法

タイヤは最適な環境で保管しておかなければ、変質や損傷などが発生し、十分に性能を発揮することができません。より安全で快適な走行のために、保管にも気を配るようにしましょう。保管に関しては、おもに次の4点を注意してください。

直射日光は避けて

直射日光が当たる環境にタイヤを放置しておくと、ゴムの材質が劣化してしまいます。すると、タイヤの機能や性能が脆弱になり、寿命も短くなってしまうのです。タイヤを保管するときは、必ず直射日光が当たらない場所を選ぶようにしてください。

水分や油類は厳禁

タイヤは雨ざらしになる場所で保管しないようにしましょう。もしタイヤ内部に水がたまり、そのまま長期間放置してしまうと、コード切れやはく離、リムのサビ発生の原因となってしまいます。タイヤ内部に水が入った場合はすぐにふき取るようにしましょう。また、油類が付着するとゴムを変質させ、老化させてしまうので気をつけてください。

キズや変形に注意

クギが散乱しているような場所や鉄サビの粉が散らばっているような場所での保管は、タイヤのキズや変形の原因となります。タイヤにキズがついてしまったり、金属片やガラス片が突き刺さっていたりすると、走行中にタイヤが破壊されてしまう恐れがあるのです。

熱を避けて

タイヤの材質は熱によって変質し、劣化してしまいます。発電機やバッテリー、電気や火花の出る装置、ストーブといった熱源のそばにタイヤを置かないようにしましょう。

※タイヤを保管する際には、直射日光の当たらない暗い倉庫などに置き、厚手のビニールシートなどでおおって水分や油類、金属片などから保護しておくとよいでしょう。

タイヤに求められる環境性能

タイヤの機能や役割として、安全で快適な走行を確保することが重要なのはもちろんですが、最近ではそれに加えて「環境性能」も重視されるようになっています。環境性能とは、燃費、静粛性、耐久性の向上を実現し、地球温暖化の原因とされるCO2排出量の削減を目指す考え方を指します。

CO2排出量の削減を目指すためには、燃費の向上を追求していかなければなりません。より燃費の高い走行を実現させるためには、「走行抵抗」を軽減させることが課題となります。走行抵抗にはいくつかの種類がありますが、もっとも多く占めるのが「空気抵抗」で全体の約65%、ついで多いのが「タイヤのころがり抵抗」で全体の約20%となります。タイヤのころがり抵抗とは、タイヤが弾力性を持つために路面と接している部分が複雑に変形することから生じる抵抗。最近では、グリップ力を落とすことなくころがり抵抗を軽減させるために、新素材を使用したタイヤが開発されています。また、素材以外にも構造上の工夫やトレッドパターンの工夫などによって、静粛性や耐久性の向上が図られています。

クリーンで住みやすい環境と便利で快適なカーライフを両立させるためには、変形や摩耗、発熱などを防止する高性能タイヤが必要とされているのです。

インチアップ

インチアップとは、タイヤの外径をほぼ同じにしたまま、タイヤの内径(インチ)を大きく(アップ)することをいいます 。ロープロファイル化(低偏平化)ともいいます。インチアップしたタイヤの断面は横に広い長方形。タイヤの剛性が高くなってクルマの”走る・曲がる・止まる”能力がアップします。

インチアップのメリット

  1. 乗り心地がやや堅めに変わり、中高速の操縦安定性がアップします。
  2. コーナリング時のタイヤの変形が少なく、まるでタイヤが路面に食いつく感じ。ただしスピードの出しすぎにはご注意を。
  3. タイヤの変形が少ないので、ブレーキング時の安定性が向上。

インチアップのデメリット

  1. 乗り心地が多少悪くなります。

インチアップはコーナリングフォースが大きくなり、転がり抵抗も少なくなるのでタイヤの運動性能の高性能化といえます。また、同じ外径のタイヤで偏平にするほど断面高さは低くなり、ホイールが大きくなるのでファッション性が増すことにもなります。
様々なメリットをもたらすはずのインチアップですが、最近はタイヤサイズ変更による性能変化の知識なしに、ルックスの向上だけを目的にインチアップしているケースも少なくありません。安全のため、ぜひ正しいインチアップの知識を身につけると共に、タイヤの選択などに関しては必ず信頼できるタイヤ販売店にご相談ください。

インチアップは正しい知識で!

  • タイヤの外径は基本的に変えない
    タイヤの外径を大きく変えると、スピードメーターの誤差や車体への干渉を生じる可能性があります。
  • 干渉やはみ出しを伴う不適切なインチアップは危険
    タイヤとボディーが干渉(接触)すると、突然タイヤが破壊され操縦不能になることや、タイヤが回転できずにスピンすることがあり大変危険です。また、停止時には干渉していなくても、人が乗ってコーナリングしたときに干渉することもあるので十分な知識が必要です。また、車体からタイヤがはみ出しているのも非常に危険です。

    ※フェンダーからの突き出しを確認…A~B~C部よりはみ出さないこと
  • 空気圧管理はまめに
    空気圧が低すぎると異常摩耗(偏摩耗)の発生や、高速走行時のバーストの原因となります。また必要以上に高すぎると、逆に操縦性や乗り心地が悪化してしまいます。
  • ロードインデックスにも注意
    タイヤには、それぞれのサイズごとに支えられる荷重の大きさが規格で決まっています。これがロードインデックスで、サイズ表記の最後に速度記号と一緒に表記されています。必ず適正なロードインデックスのサイズを選択してください。

タイヤの不正使用と改造

自動車を安全に走行させるためには、適切なタイヤやホイールを装着することが大切です。タイヤやホイールが適切でないと、車体やブレーキ機構に影響をおよぼしたり、車体から飛びだして歩行者などへ危害をおよぼしたりする恐れが生じます。
保安基準によると、適切なタイヤとホイールとは、回転部分の突出などによってほかの交通の安全を妨げる状態でないもの、とされています。回転部分が車体よりはみ出した状態での走行は禁止されていますので、気をつけてください。
また、現在ではタイヤもリコールの対象になっています。

タイヤ装着に関するご注意

1. タイヤ、チューブ等の選定

1. 自動車製作者が指定した標準タイヤ又はオプションタイヤの使用を基本とし、その他のタイヤを選定される時はタイヤ販売店等にご相談下さい。なお、あくまで正規の用途、目的に合ったタイヤを選定いただくようお願いします。すなわち安全のためには誤った用途、目的のためにお使いにならないようお願い致します。また、2007年1月1日以降に生産された車両に対しては、標準装着タイヤの外径より大きいタイヤの装着は車検適応外の可能性がありますので、適正サイズの選定はタイヤ販売店等にご相談下さい。
2. 積雪又は凍結路では、冬用タイヤを全車輪に装着して下さい。夏用タイヤは、積雪又は凍結路において、冬用タイヤに比べて制動離が長くなります。また、冬用タイヤは全車輪に装着しないと挙動が安定しません。なお、冬期が過ぎたら一般路(乾燥路・湿潤路)走行に適した夏用タイヤに交換することを推奨します。
3. 全車輪とも、同一のサイズ、種類、構造、タイプ※のタイヤを使用して下さい。なお、自動車製作者又はタイヤ製作者による個別の指示がある場合はその指示に従って下さい。
※タイプとは夏用タイヤ、冬用タイヤ等をいう。
警告 4. サイズ、種類、構造、タイプの異なるタイヤを同一車軸に使用すると、タイヤ性能が異なるため、事故に繋がるおそれがあるので混用しないで下さい。(応急用タイヤは除きます。)
警告 5. リ・グルーブ、穴あけ等の加工をしたタイヤは、損傷したり、事故に繋がるおそれがあるので、使用しないで下さい。
6. チューブ、フラップは、タイヤサイズと同一サイズ表示のあるもので、バルブは車両及びホイールに適合するものを使用して下さい。
7. 新品のチューブタイプのタイヤには、新品のチューブ・フラップを使用して下さい。
8. ホイールの選定はタイヤ販売店等に相談しタイヤサイズ及び車両に適合したホイールを使用して下さい。

2. 適正使用と日常点検

警告 1. タイヤの空気圧は、走行前の冷えている時に、エアゲージにより定期的(最低1ヶ月に1度)に点検し、自動車製作者又はタイヤ製作者の指定空気圧に調整して下さい。
・自動車製作者の指定空気圧は車両の取扱い説明書、ドア付近等に表示されています。不明の場合はタイヤ販売店等にご相談下さい。
・特に偏平タイヤの空気圧不足は、見た目にわかりづらい為、必ずエアゲージによる点検をして下さい。

・純正装着タイヤと異なるサイズのタイヤを装着する際は、適正なタイヤ空気圧についてタイヤ販売店等にご相談下さい。
2. タイヤに、亀裂がないかまたは釘、金属片、ガラス等が刺さっていたり、溝に石その他異物を噛み込んでいないか確認して下さい。異物を発見した時は、タイヤ販売店等にご相談のうえ取り除いて下さい。
危険 3. コードに達している外傷・ゴム割れのあるタイヤは使用しないで下さい。タイヤ損傷発生に繋がるおそれがあります。修理可能か否かについては、タイヤ販売店等にご相談下さい。
警告 4. タイヤの溝深さの使用限度は残り溝1.6mmです。それ以前に新品タイヤと交換して下さい。
5. 小型トラック用タイヤで高速道路を走行する場合は、タイヤの残り溝深さが2.4mm以上であることを確認して下さい。
6. ホイールナットの緩み、脱落や、ホイールボルトの折損、変形等の異常が無いことを確認して下さい。
7. タイヤは自動車の安全にとって重要な役割を担っています。一方、タイヤは様々な材料からできたゴム製品であり、ゴムの特性が経時変化するのに伴い、タイヤの特性も変化します。その特性の変化はそれぞれ環境条件・保管条件及び使用方法(荷重、速度、空気圧)などに左右されますので、点検が必要です。したがって、お客様による日常点検に加え、使用開始後5年以上経過したタイヤについては、継続使用に適しているかどうか、すみやかにタイヤ販売店等での点検を受けられることをお奨め致します。また同時にスペアタイヤについても点検を受けられることをお奨め致します。また、外観上使用可能のように見えたとしても(溝深さが法律に規定されている値まですり減っていない場合も)製造後10年(注)経過したタイヤ(含むスペアタイヤ)は新しいタイヤに交換されることをお奨め致します。なお、自動車製作者がその車の特性からタイヤの点検や交換時期をオーナーズマニュアル等に記載している場合もありますので、その記載内容についてもご確認下さい。
《注:ここに記載した10年という年数は、あくまで目安であって、そのタイヤの実際の使用期限(すなわち、継続使用に適していないこと、または安全上の問題があるかもしれないことを示す時期)を示すものではありません。したがって、環境条件・保管条件及び使用方法によって、この年数を経過したタイヤであっても、継続使用に適している場合もあれば、この年数を経過していないタイヤであっても継続使用に適していない場合もあります。10年を経過していないタイヤであっても、上記の環境条件等によっては交換する必要がある場合があることにご注意ください。また、この10年という年数及びタイヤ販売店等による点検のお奨め時期である使用開始後5年という年数は、いずれも各タイヤメーカー・販売会社・販売店による品質保証期間・期限を示すものでもありません》
警告 8. タイヤ損傷に繋がるおそれがあるので、車両に指定された積載量、定員を超えて使用しないで下さい。
9. 複輪タイヤの場合は、外径差が次表の許容範囲内であることを確認して下さい。
タイヤ幅の呼び 外径差(mm)
ラジアルタイヤ バイアスタイヤ
8.25(相当サイズ)以下 6以内 8以内
(注)8.25(相当サイズ)以下とはメトリック表示では245以下とする。
10. スペアタイヤの空気圧は、定期的(最低1ヶ月に1度)に点検し、自動車製作者が指定した値に調整してお使い下さい。
11. タイヤの位置交換は、車両の使用条件に合わせて、スペアタイヤも含め適正な方法で定期的に行って下さい。(但し、Tタイプ応急用タイヤは除く。)
・方向性パターンを採用しているタイヤを装着する際は、サイドウォール部に打刻されたローテーションマークをタイヤの回転方向に合わせ、すべてが同一方向になるように装着して下さい。
・非対称パターンを採用しているタイヤを装着する際は、サイドウォール部に打刻されたアウト側表示「SIDE FACING OUTWARDS、又はOUTSIDE」を外側になるように装着して下さい。
・非対称・方向性パターンを採用しているタイヤを装着する際は、サイドウォール部に打刻されたアウト側表示「SIDE FACING OUTWARDS、又はOUTSIDE」を外側にして、ローテーションマークをタイヤの回転方向に合わせ、すべてが同一方向になるように装着して下さい。
12. タイヤサイド部に回転方向又は取付け方法等の指定があるタイヤは、その指定の通りに正しく装着して下さい。
13. 安全走行を確保するためタイヤ点検時に合わせて、リムバルブも劣化・亀裂が無いことを点検して下さい。リムバルブに劣化・亀裂がある場合はタイヤ販売店等にご相談下さい。また、バルブキャップがついているかどうかも確認して下さい。
14. ホイールには、亀裂、変形等の損傷や著しい腐食がないことを確認して下さい。
15. 瞬間パンク修理剤又はタイヤつやだし剤等で、タイヤに劣化等有害な影響を及ぼすものは使用しないで下さい。
16. 応急用タイヤ、パンク応急修理用具で修理したタイヤ及びランフラットタイヤのパンク時の使用に関しては、自動車製作者の指定にしたがって下さい。

3. 運転時の遵守事項

1. タイヤを傷つけるおそれがあるので、道路の縁石等にタイヤの側面を接触させたり、道路上の凹みや突起物乗り越しなどは避けて下さい。
2. 急発進、急加速、急旋回及び急停止は危険ですので避けて下さい。特に、湿潤路、積雪路及び凍結路は滑りやすく、事故に繋がるおそがあるため、急カーブでは減速するなど、道路状況に応じた適切な運転をして下さい。
3. 走行中は、常に走行速度に応じた車間距離を確保して下さい。特に湿潤路、積雪路及び凍結路走行時は充分な車間距離を確保して下さい。
4. 走行中に車両が操縦不安定になったり、異常な音及び振動を感じたときは、すみやかに安全な場所に停車して、車両及びタイヤを点検して下さい。タイヤに変形等異常がないか確認して下さい。また、外観上、異常がなくても、できる限り低速で移動し、タイヤ販売店等へ点検を依頼して下さい。
5. タイヤのタイプやサイズを変更した場合は、タイヤの運動特性が変化するので、慣れるまでは走行速度等に注意して運転して下さい。
6. 冬用タイヤは積雪路及び凍結路面性能を重視しています。乾燥路及び湿潤路で使用する場合は、走行速度に注意し、急制動、急旋回等を避け、安全運転に心がけて下さい。
7. タイヤの制動性能は、車両の走行速度、路面状況、タイヤ溝の摩耗量及びタイプ(夏用タイヤ、冬用タイヤ等)により異なります。冬用タイヤは積雪路及び凍結路面性能を重視しています。特に、乾燥路及び湿潤路で使用する場合は、実際の交通(速度)規制に従い、走行速度に注意し、急発進、急制動、急旋回を避け、安全運転に心がけて下さい。
8. 新品タイヤの装着当初は、以下のようにならし走行を行ってください。
乗用車・軽トラック用 80km/h以下の速度で、最低100km以上
小型トラック用 60km/h以下の速度で、最低200km以上

4. タイヤチェーン

1. タイヤチェーンは、タイヤサイズに適合するサイズのものを駆動輪又は自動車製作者が指定する位置のタイヤに装着して下さい。
2. タイヤにチェーンを装着して積雪又は凍結していない道路を走行すると、タイヤ、タイヤチェーン及び車両を損傷したり、スリップするおそれがあるので、避けて下さい。
3.
タイヤチェーンを装着した場合は、次表の速度で走行して下さい。
道路 走行速度(km/h)
金属製 非金属製
積雪路および凍結路 30以下 50以下

5. リム組み時の注意事項

警告 1.
エアコンプレッサーの調節弁は、タイヤ破裂の危険があるので、タイヤの使用空気圧に応じ、次表により正しく調整して下さい。
・エアコンプレッサー調整弁の最高調整空気圧
タイヤの使用空気圧区分〈kPa(kgf/c・)〉 調節弁の最高調整空気圧〈kPa(kgf/c・)〉
400(4.0)まで 500(5.0)
400(4.0)超~600(6.0)まで 700(7.0)
600(6.0)超~1,000(10.0)未満 1,000(10.0)
危険 2. 破裂の危険を避けるため、タイヤを安全囲いの中に入れる等、安全措置を講じた上、空気を充てんして下さい。
危険 3. 空気充てん時又は充てん後タイヤサイドウォール部からの異音が聞こえたら、ただちに作業を中止し避難してください。
警告 4. 自動車用タイヤの組立て時のビードシーティング圧は、300kPa(3.0kgf/c㎡)とし、これを超える圧は注入しないで下さい。ビードシーティングとは、タイヤ組立て時に、タイヤの両側のビードがリムのビードシート部に周上均等にのった状態(ハンプ付リムは、ビードがハンプを越えた状態)をいいます。
Tタイプ・折りたたみ式応急用タイヤ、限定ランフラットタイヤ、その他タイヤメーカーの指定がある場合は、それに従ってください。
5. ビードシーティング圧以内の空気を注入し、タイヤの両側のビードがリムのシート部に周上均等にのっていることを確認した後、使用空気圧に充てん又は調整して下さい。(均等にのっていない場合は一旦空気を抜き、タイヤをリムから外してタイヤ、リム等に異常が無い事を確認し、ビード及びリムに潤滑剤を再度塗布する)
警告 6. 空気を充てん後、バルブキャップを取りつける前に、バルブコアからの空気漏れ、リム部やバルブまわりからの空気漏れがないことを確認した後、必ずバルブキャップを装着し、しっかり締め付けて下さい。

6. 車体への取付け時の注意事項

1. ホイールを外した時には、ホイールボルト、ナット、ホイールディスク等に折損、亀裂、変形等の損傷がないことを確認して下さい。
2. アルミホイールからスチールホイール又はスチールホイールからアルミホイールに交換する場合、ホイールボルト、ナット(JIS方式の場合のみ交換)を専用の物に交換して下さい。
3. ホイールナットはトルクレンチを使用し、規定トルクで締め付けるようにして下さい。インパクトレンチで締め付ける場合は、締付時間、圧縮空気圧等に留意し、締め過ぎないよう十分注意を払い、トルクレンチでの確認等を併用して下さい。
4. ホイールを車体へ取付け、50~100km走行後、ホイールナットを規定トルクで増し締めして下さい。
5. ホイールを車体から外す時又は取付ける時は、車両のホイール取付け方式(ISO又はJIS)を確認した上で作業して下さい。

7. タイヤ等の保管

1. タイヤ、チューブは、直射日光、雨及び水、油類、ストーブ類の熱源及び電気火花の出る装置に近い場所などを避けて保管して下さい。また、ホイール付きで保管する場合は、ゴムやコードの緊張状態を和らげるため、空気圧は使用時の1/2程度にして保管することをお薦めします。

8. 一般常識

1. 2000年以降の製造番号では、下4桁(例1214)の数字で製造年週を示しています。最初の数字12は週(12週目)を、最後の数字14は年(2014年)を示します。1999年以前の製造番号では、下3桁(例159)の数字で製造年週を示しています。最初の数字15は週(15週目)を、最後の数字9は年(1999年)を示します。

ランフラットタイヤ「Z・P・S」のお取扱いについて

ランフラットタイヤ「Z・P・S」はゼロプレッシャーの状態で、所定の速度※で所定の距離※を走行できます。ただし、これはゼロプレッシャーにおける走行性能を保証するものではありません。ゼロプレッシャー時は、空気圧が正常な場合に比べ性能が低下していますので、急発進や急旋回、急制動などは避け安全な運転を行うようにして下さい。
ランフラットタイヤの装着は、ランフラットタイヤが標準装着されている車両のみ可能です。他の車両には装着できません。ランフラットタイヤが標準装着されていない車両にランフラットタイヤをつけて走行すると、サスペンションやホイールの故障の原因となる可能性があります。
ランフラットタイヤは空気が抜けた状態である程度距離を走れますが、構造上タイヤ内部は破損しながら走行するため、パンク修理はできません。パンクした場合、外観が正常に見える場合でも新品に交換してください。
ランフラットタイヤはパンクしても気がつきにくいため、空気圧警報装置との併用が必須です。
ランフラットタイヤの装着については注意点があります。詳しくはお求めの販売店にご相談下さい。
※ADVAN Sport Z・P・Sは最大80km/hの速度で最大80kmの距離

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